適度な運動と十分な休養

★アメリカ・ミズーリ大学のJames O’Keefe教授の報告書
加齢による体の衰えをカバーするためには運動がよいことが広く知られていますが、適度な分量というものがあることを心に留めておく必要がありそうです。研究チームは2001年から2013年にわたり、約1100名のジョギング愛好家と約4000名のジョギングをしない人を対象に研究を実施。すると、ジョギングを行っている人は平均して男性で6.2歳、女性で5.6歳も長生きすることが明らかになりました。
しかしジョギングをしている人の中でも、たとえば時速12km以上というハイスピードでのジョギングを定期的に続けている人の場合になると、長生きをする割合が低下し、寿命も短くなるという傾向が明らかにされています。O'Keeffe教授は「運動のしすぎによる心臓の損傷が原因」と指摘し、一例を挙げると一週間で走る距離を50kmまでとし、激しい運動を行う場合は1日あたり1時間程度、そして定期的に十分な休息を取ることで、運動と健康の良好なバランスを取ることを推奨しています。